ご挨拶
令和6年度理事長就任に際して、皆様にご挨拶申し上げます。
日頃より、当連絡会の運営について、ご理解・ご協力を頂きまして心より御礼申し上げます。
先日令和6年5月30日の定時総会において、宮島前理事長より引き継ぎ、特定非営利活動法人全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会の理事長を務めさせて頂くことになりました。初代川原理事長、そして前宮島理事長の偉大さを改めて感じているところです。大きな責任を感じつつ、大変微力ではありますが、職務を全うしていきたいと思っています。引き続き、会員の皆様、関係機関の皆様におかれましては、ご指導・ご協力お願いします。
介護保険制度が始まって24年、小規模多機能型居宅介護は19年目を迎えています。果たして、高齢者の方々の暮らしはどれほど変わったのでしょうか。高齢者の方々が、介護が必要になっても望む暮らしが実現できるよう、本来、制度や仕組みは発展、充実されていくものであると考えます。しかし、制度は変化し続けたものの、その制度に高齢者の方々の暮らしを当てはめていくことが優先され、ご本人達の望む暮らしとはズレが生じているのではないかと思うこともあります。慢性的な人材不足、それに加えて新型コロナウィルス、そして物価高騰等、厳しい状況は続いています。
私たちの使命は、目の前の高齢者の方の「〜したい」を共に実現することです。まさに「今」を逃せば、後悔します。
以上のことから、再度、皆さんと現場で取り組んでおられる実践を共有する場を積極的に作っていきたいと考えています。「これまでは」とか「あの頃は」より、「今、こんなことやってます」「これからこんなことやりますよ」を皆さんと一緒に膝突き合わせて語り合いたいです。そんな場を増やすことが、高齢者の皆さんの活き活きとした笑顔に繋がり、そこに関わる実践者である我々のやりがいにも繋がってくるのではないでしょうか。
特定非営利活動法人としての運営はこの2年ほどで終了します。そして、これまでの積み上げてきた実績や経験は次の一般社団法人へと受け継がれます。解散する法人だから何もしないではなく、次へとしっかり繋ぐためにも原点に戻って実践者としての思いを共有できる仲間づくりを残された時間でやっていきます。
現場実践者の皆さん、行政の皆さん、関係機関の皆さん、当連絡会対するご理解、お力添えをお願い致しまして、理事長就任の挨拶とさせて頂きます。
2024年6月17日
特定非営利活動法人
全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会
理事長 黒 岩 尚 文 |